2010年06月24日

増える公立大学 地方自治体と大学

こんばんは。P.Qです。

今日は気になる記事をみつけたので、その紹介を。



新教育の森:増える公立大、地域再生に一役 高まる期待と存在感…私立から衣替えも(毎日新聞 2010年6月19日 東京朝刊)




そもそも、地方の自治と大学の自治は、全くの別物だと思うのです(地方自治体が資金を拠出していても、大学の性質上、地方公共団体が大学に影響力を与えるべきではないということから)が、現状として大学が地方行政に振り回される、大きな影響を受ける事態が起こっています。首都大学東京や大阪府立大学、横浜市立大学はその顕著な例であるといえます。最近取り上げた京都市立看護短期大学の廃止も、そうした問題を含んでいるといえるでしょう。

 

首長が「改革」の名のもとにとる行動が、何のためのものなのか、大学を何にしたいのか? それは必ずしも大学をみたものではないと思います。



そうした目線で公立大学とその周辺をみてみるのもおもしろいと思いました。
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2010年06月17日

大学の夜

 こんばんは、文月次郎です。今週の月曜日に早稲田大学で行われた講演「大学の夜、第11夜 あなたは誰の神話なのか? 文学研究とキャピタリズムの終わり」に行ってきました。講演者は、白石嘉治さんと大野英士さんです。今回はその報告をします。

 私の知識不足で、序盤はどのようなことを言っているのかがよく分かりませんでした。講演者の一人である大野英士さんが、ユイスマンスの研究で博士論文をパリ第七大学で出しジュリア・クリステヴァにとても評価されたらしいです。その論文は膨大な量になったそうですが、印刷技術が発展していなかった昔は、学位論文などの論文はレポート用紙一枚程度であとはすべて口頭だったんだよと言っていました。


 そして話題はオカルティズムに移っていきます。フランス革命には、神、父、王を殺したという意味があり、その後のロベスピエールなどがオカルティズム(=一種の宗教)に堕落したと言っていました。ロベスピエールはフランス革命の後、権力を握り独裁政治をした人ですね。資本の世紀でもある19世紀は右翼も左翼もオカルティズムに堕ちました。

 20世紀になり、その信の在り方が20世紀中に問われてきました。ここで出てくるのがフロイトであり、精神分析です。ここでは「現象としての人間」というのが言われて、物と言葉の混同、脳を物質的にとらえるという考え方が広まったそうです。コミュニケーション、言葉が重要だと言っていました。「言葉を持っているという点で平等」というのが文学だと白石さんは言っていました。


 そして話が変わって、大野さんが日本の近代を見るために二重の転換を考える必要があると言いました。明治維新の時、ヨーロッパが転換期を迎えていて、それが日本に入ってくるという転換と重なったということでした。しかしここで白石さんが反論して、本当は百姓の何万という単位の一揆が10年くらい続く事で日本が変わったと言っていました。大正デモクラシーの背後には、革命ともいうべき米騒動があったんだということでした。

 ここで、アウトノミアというヨーロッパの労働運動についての言及がありました。アウトノミアとは1960年代末から労働者の資本からの離脱=「自律(アウトノミア)」を掲げて展開された労働運動です。この運動は、労働の拒否や自己価値の創造、ベーシックインカムの要求などをしていたのですが、1977年に弾圧され終わってしまいました。
 この時アウトノミア運動は、その時代の知識人の多くがやっていた、思想をマネジメントやリサーチの対象とすることに反対し、「ニュアンス」を主張したのだと白石さんは言っていました。ニュアンスとは、思想をマネジメントの対象とすること=アローガンスの反対の意味だそうですが、うまい訳語が無いとも言っていました。ニュアンスという考え方は、ロラン・バルト、ジル・ドゥルーズも支持したそうです。特にドゥルーズとフェリックス・ガタリはベーシックインカムを支持したと言っていました。

 ベーシックインカムは国民全員に一定のお金を政府が与えるというものですが、白石さんの説明によればこうです。資本家のお金と私たちのポケットに必要なお金とは全然違くて、後者は必要なものです。そもそも銀行がお金を発行すると利息が発生します。そして家や車などローンで買う物や国債はすべて借金によって支えられています。これでは私たちに必要なお金は借金によって成り立っていることになり、それではいけない。ならば政府が必要なお金を発行すればよいのだそうです。戦前のドイツと日本は、政府がお金を発行してうまくいった例です。畢竟、ベーシックインカムか銀行かということだそうです。政府が必要なお金を発行すれば、税や銀行が必要なくなるのです。

 
 そして最後に題の「文学研究とキャピタリズムの終わり」、「あなたは誰の神話なのか」の話になりました。白石さん曰く、お金や信用を(人間の手に?)取り戻す拠点が文学である。そして、自分、個々人が過不足なく世界すべてを担っている、考えているということ、これを全肯定することが文学だ。文学は自ら神話を作り出すものである、ということでした。


 以上で報告を終わります。この講演を聞いて、ベーシックインカムやアウトノミア運動、ニュアンスといった話がとても印象的でした。ベーシックインカムは政府が税を徴収してそれを再配分するのではなく、政府が直接お金を発行して国民に配るんだそうです。こんな考え方だったのか、ベーシックインカムはと思いました。また、文学は自分が世界のすべてを担っていることの全肯定なんだということにもそうなんだと思いました。自分の知識不足と、話がいろんなところに飛ぶのとで全体としてよく分からなかったという印象ですが、知らないことや、そういう考え方があるんだ、といったことが聞けたので行ってよかったです。
posted by 大情研 at 00:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月15日

基本、テレビはつまらないけど。


NHK教育テレビで日曜18時から放送されている『ハーバード白熱教室』が人気らしい。

内容は、マイケル・サンデル教授の「正義」についての講義をメディア公開したもの。またこの講義は、ハーヴァード大学史上最も多い履修学生数を記録した講義だとか。

具体的な状況や想定で哲学の問題を考えているからすごく面白そう。

前々から見たいなとは思っていたけど、巷でもけっこう話題になっているようだ。

そういえば、この教授の本を読む勉強会のビラが首都大にも貼ってあったな。

この本読んでみようかな。図書館にあるか探してみよう。

それにしても、NHKなかなかやるじゃないか。NHKってたまに面白い番組やるよね。

まあ、僕んちにはテレビがないから見れないんだけどね。

ワンセグも電波が全く入らないし。



以上、火曜日担当の柿元だったよ。

バイバイ。


これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

  • 作者: マイケル・サンデル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/05/22
  • メディア: 単行本







posted by 大情研 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

ホームページ更新!

どうもP.Qです。
今週も少し宣伝を。

いまさら!? と思われるかたもいらっしゃっるかとは思いますが、
大情研部員の少なくとも2人は知らなかったので紹介を…

大情研ホームページ更新しました!


更新内容は、6月30日(水)に開かれる、本課との共催企画についてと、ミニコミ誌「大乱調」第4号の一部掲載など盛り沢山な内容になっています。
まだ、チェックしていない! という方は一度ご覧になってみてください!


今日は「大学の夜 第11夜」を聴きに文月次郎と早稲田大学まで行ってきます!
「ネオリベ現代生活批判序説」(新評論)の編者のお二人(そのうちの一人、白石嘉治氏は昨年11月の大学祭で当会主催の講演会で講演してくださった。)がどのような講義を展開するのか、今から興味津々です!後日その報告をしたいと思います。

では!
posted by 大情研 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

ただいま出版会議中

こんばんは(^O^)吉本バナナまんです。


ただいま出版会議中です。なかなかおもろい記事が
posted by 大情研 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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